プッチーニ 「ラ・ボエーム」 オペラ映画
監督:ロバート・ドーンヘルム/指揮:ベルトラン・ド・ビリー、バイエルン放送合唱団、バイエルン放送交響楽団
出演:アンナ・ネトレプコ(ミミ・ソプラノ)、ローランド・ビリャソン(ロドルフォ・テノール)、二コル・キャベル(ムゼッタ・ソプラノ)、ジョージ・フォン・ベルゲン(マルチェッロ・バリトン)
/2008年 / ドイツ・オーストリア映画/ 114分
作家、画家、音楽家など、若い芸術家の卵が、パリの屋根裏部屋で、貧しさと闘いながら夢や恋を繰り広げます。プリマドンナの針子ミミが最後に病で亡くなり幕となります。プッチーニの歌劇“蝶々夫人”も蝶々夫人が最期は自害します。プッチーニはオペラ作品で主人公を亡骸にしますね。人生には、知性や理性で解決できない深刻な葛藤があります。感情や生命の問題です。恋や死に置き換えてもかまわないでしょう。悲劇は人の心を揺さぶります。泣かせます。プッチーニはその核をしっかり握って放しません。パリの貧しく若い芸術家の卵というと、貧困と病苦に果てる画家・モジリアニをジェラール・フィリップが演じた映画“モンパルナスの灯”を思い出します。“ラ・ボエーム”と“モンパルナスの灯”がよく似ています。プッチーニもモジリアニどちらも同時代イタリアトスカーナ地方の出身で芸術家だからでしょうか。
清貧と若さと純愛とむごい死と。そしてきびしくもやさしいパリの雰囲気が残ります。
ミミとロドルフォ
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2008.12.23
ライター:Jean-Paul Aikawa ジャン-ポール アイカワ
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