音楽・オペラ

プッチーニ 「ラ・ボエーム」 オペラ映画

movie監督:ロバート・ドーンヘルム/指揮:ベルトラン・ド・ビリー、バイエルン放送合唱団、バイエルン放送交響楽団
notes出演:アンナ・ネトレプコ(ミミ・ソプラノ)、ローランド・ビリャソン(ロドルフォ・テノール)、二コル・キャベル(ムゼッタ・ソプラノ)、ジョージ・フォン・ベルゲン(マルチェッロ・バリトン)
2008年 / ドイツ・オーストリア映画/ 114

081223_img_0408 最期のミミ(ネトレプコ:ソプラノ)      Bshi

bell作家、画家、音楽家など、若い芸術家の卵が、パリの屋根裏部屋で、貧しさと闘いながら夢や恋を繰り広げます。プリマドンナの針子ミミが最後に病で亡くなり幕となります。プッチーニの歌劇“蝶々夫人”も蝶々夫人が最期は自害します。プッチーニはオペラ作品で主人公を亡骸にしますね。人生には、知性や理性で解決できない深刻な葛藤があります。感情や生命の問題です。恋や死に置き換えてもかまわないでしょう。悲劇は人の心を揺さぶります。泣かせます。プッチーニはその核をしっかり握って放しません。パリの貧しく若い芸術家の卵というと、貧困と病苦に果てる画家・モジリアニをジェラール・フィリップが演じた映画“モンパルナスの灯”を思い出します。“ラ・ボエーム”と“モンパルナスの灯”がよく似ています。プッチーニもモジリアニどちらも同時代イタリアトスカーナ地方の出身で芸術家だからでしょうか。081223img_0415_1_3 清貧と若さと純愛とむごい死と。そしてきびしくもやさしいパリの雰囲気が残ります。

ミミとロドルフォ

eyeear2008.12.23 penライター:Jean-Paul  Aikawa ジャン-ポール アイカワ

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アルフレート・ブレンデル

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NHKBs Bモード・ステレオ

20081222() 004030秒~020200秒 [1時間2130]

ブレンデルのベートーベン

~ 最後の3つのソナタ ~

1. ピアノ・ソナタ 第30番ホ長調 作品109

2. ピアノ・ソナタ 第31番変イ長調 作品110

3. ピアノ・ソナタ 第32番ハ短調 作品111

( 以上 ベートーベン作曲 )

ピアノ:アルフレッド・ブレンデル081222_img_0391

Alfred Brendel, (193115日~)はチェコ出身でクロアチアで育った、オーストリアのピアニスト。世界の巨匠の一人。

081222_img_0406_2 [ 収録: 1995928, サントリーホール ]

 eareyeglassJean-Paul  Aikawa ジャン-ポール アイカワ

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メシアン「世の終わりのための四重奏曲」bshi

0812070img_0308

バイオリン:堀米ゆず子 ピアノ:野平一郎 チェロ:工藤すみれ クラリネット:チャールズ・ナイディック 

081207img_0309_2 収録:2008年8月18日、長野県軽井沢町 聖パウロカトリック教会

世の終わりのための四重奏曲(オリヴィエ・メシアン作曲):0時間59分

  1. 水晶の礼拝
  2. 世の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ
  3. 鳥たちの深淵
  4. 間奏曲
  5. イエスの永遠性への賛歌
  6. 世の終わりを告げる天使のための虹の錯乱
  7. イエスの不滅性への賛歌

nightchairshadow深い夜、独り静かに聴きました。沁みました。心奥深く響きました。哀しみの感情、喜びの感情、強い意思が静謐にして沁み響きます。宗教音楽の不思議です。でも、哀しみ過ぎてはいけません。喜び過ぎてもいけません。強ってもいけません。原初の音、たゆまぬ呼吸、終末の音、地球が溶けて、いずれ世の終わりは来るでしょう。そのときのためにも。

clock2008.12.07 penライター:Jean-Paul  Aikawa ジャン-ポール アイカワ

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メトロポリタンオペラ 「ヘンゼルとグレーテル」  Bs hi

eventメトロポリタン歌劇場
notes作曲:E.フンパーディング/
指揮:ウラディーミル・ユノフスキ/演出:リチャード・ジョーンズ/美術:ジョン・マクファーレン

noteグレーテル:クリスティーネ・シェーファー/ヘンゼル:アリス・クート/ペーター:アラン・ヘルド/ゲルトルート:ロザリンド・プロウライト/眠りの精:サシャ・クーク/露の精:リセット・オロペサ/魔女:フィリップ・ラングリッジ

dramaおとぎの国に迷い込んだ兄妹(グリム童話では森に捨てられた兄妹)が繰り広げる物語を描くメルヘンオペラ。「グリム童話」の珍しいオペラです。ヘンゼルもグレーテルも可愛かったのですが、世の子ども達は見ていたでしょうか。オペラというと滔滔とした感がありますが、アメリカである所為かミュージカルを見ているような錯覚を覚えたりしました。欧州の昔話では貧しくて食えないから子を捨てた。かつて欧州で食えないから、欧州の次男坊、三男坊が米国へ移住した。その米国が経済大国になっても、現在、食えない国民が何千万人かいるという。皮肉なことです。したがいまして、NYの地のメトロポリタン「ヘンゼルとグレーテル」も時宜を得ているのでありましょう。

clock2008.10.10 penライター:Jean-Paul  Aikawa ジャン-ポール アイカワ

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R.シュトラウス  オペラ 「ばらの騎士」   

eventドレスデン国立歌劇場・日本公演    Bs11  

sharp指揮:ファビオ・ルイジ 台本:フーゴー・フォン・ホフマンスタール 演出:ウヴェ=エリック・ラウヘンベルグ  舞台美術:クリストフ・シュビガー 衣装:ジェシカ・カルゲ

notes元帥夫人:アンネ・シュヴァンネビィルムス オックス男爵:クルト・リドル 青年伯爵オクタヴィアン:アンケ・ヴォンドゥング ファーニナル:ハンス=ヨアヒム・ケテルセン ゾフィー:森麻季

noteプッチーニの「蝶々夫人」のような悲劇を涙しながら見るのがオペラと思い勝ちでしたが、この「ばらの騎士」のようなラブコメものも軽妙で、ロココの趣きも横溢していて、秀逸でした。30歳位のオーストリアの公爵夫人は、17歳の青年伯爵を愛人にし、立派な騎士になるよう、女性に示すべきマナーや、男性的魅力の発揮の仕方や、性の手ほどきなどもろもろの教育をする見返りに、若くて新鮮な肉体を奉仕させるという女性主導の関係を持っています。公爵夫人の従兄弟で好色な男爵は、新興貴族の娘(森麻季)と婚約進行中です。ところが、この娘と青年伯爵がお互いに一目惚れしてしまいます。さあ、大変、一悶着、二悶着あり、決闘あり。この決闘は凄さがありません。最後は娘と青年が結ばれるというありふれた話ですが、公爵夫人が誇り高く身を引いて、自らの諦めや悲しみを歌う歌声の方が決闘より痛切でした。美しい三重唱でした。

lovely娘・ゾフィー役の日本人・森麻季の活躍が嬉しかった。外人歌手に比べて華奢なのに見映えがして気持ちがいい。それでいて、ソプラノも技量も容姿も素晴らしかった。オリンピックばかりではありませんでした。オペラ歌手も世界に羽ばたいて活躍しています。どの女性歌手よりも男性歌手クルト・リドルが官能をかもし出していたかに見ましたが、あれを見て女性ファンはうっとりするのか、いやらしいと思うのか問うてみたいものです。

book台本がホフマンスタールとなっています。リルケを読んでいたころ、リルケ絡みでこのオーストリアの詩人・劇作家・小説家・フォフマンスタールの名を知りました。その頃、手元の世界文学全集にホフマンスタールの「騎兵の物語」という短編小説が載っていて読みました。官能の快楽と死の不気味な影とが交錯する世界を描いた物語でした。R.シュトラウス、ホフマンスタールのこの当時の時代背景はハプスブルグ帝国の世紀末で、楽劇の都ウィーンの文化が爛熟し、最後の花を咲かせていたようです。栄枯盛衰は世の倣い、爛熟のあとは崩壊です。

clock2008.09.09 penライター:Jean-Paul  Aikawa ジャン-ポール アイカワ

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ショスタコービッチ「交響曲第4番」ハ短調 Bs

sharp井上道義指揮  東京フィルハーモニー交響楽団 2007.12.1 日比谷公会堂

event東京では唯一のコンサートホールとして1929年に開設された日比谷公会堂は、その後、東京文化会館、NHKホール、サントリーホールほか沢山の優良なコンサートホールが出来て、近年、日比谷公会堂は、コンサートホールとしての地位は低下して、クラシック音楽の演奏会はほとんど開催されなくなっているそうです。この状況を憂う文化人が再興を提唱し、2007年秋、井上道義指揮によるドミートリー・ショスタコーヴィチの交響曲全曲演奏会が開催され、そのうちの一曲「交響曲第4番」を録画で聴きました。この作品は、1936年に作曲されましたが、スターリンの逆鱗に触れ身に危険が及ぶことを恐れて、発表が控えられました。スターリン亡きあと、作曲から26年後の1962年に初演された悲運の交響曲です。

note指揮者・井上道義によると日比谷公会堂は残響が少なくショスタコーヴィッチの交響曲には向いているというお話でした。静かなアダージョに突如突き刺さる激しい音、銃口を向けて脅すような怖い大きな管の音、このような曲には残響が少ない方が効果的なのでしょう。これらの武力とも暴力とも思えるような音は、ショスタコーヴィッチのどこから発するのでしょうか。それは、スターリン権力から向けられている死と暴力におびえ、そこからの解放を求めていたからでしょうか。それほど厳しい曲でも、現代に通じることは、今を生きるものの心の奥底に死と暴力が潜んでいるということでしょうか。現代では、加害者にも被害者にもなりうるという恐るべきこと、みずからを律して、用心もしなければならないでしょう。

clock2008.09.07 penライター:Jean-Paul  Aikawa ジャン-ポール アイカワ

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「 “マグダレーナ・コジェナー” メゾソプラノ・リサイタル」

今月の音楽 

「 “マグダレーナ・コジェナー メゾソプラノ・リサイタル BShi  

~東京・トッパンホールで録画~

メゾソプラノ:マグダレーナ・コジェナー, ピアノ:カレル・コシャーレク

二度目の来日、豊かな声で故郷の作曲家ドヴォルザークなどを歌った。

    ①歌曲集「女の愛と生涯」作品42  シューマン作曲

    ②小さな悲しみ             ぺトル・エベン作曲

    ③ロマの歌                ドヴォルザーク作曲

    ④メルケの詩による歌曲から     ウォルフ作曲

    ⑤おやすみなさい            ドヴォルザーク作曲

    ⑥恋人の子馬              ヤナーチェク作曲あ

    ⑦明日の朝                リヒヤルト・シュトラウス作曲

    ⑧初めて悩みを

※マグダレーナ・コジェナー1974~)はチェコスロバキア出身の

現在世界を代表するメゾソプラノ歌手。 

カレル・コシャーレク(19??年~) プラハ音楽学校・舞台芸術音楽学校。

渡米・ダラスの南メソジスト大学で音楽修士号。幅広く活動している。

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4月の音楽 「交響曲第9番“合唱つき”」 

交響曲第9番“合唱つき”」   ベートーベン  bshi

   

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン,演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 別記の源氏物語が千年紀なら、こちらのカラヤンは、今年、生誕100年に当たるそうです。静かに目をとじて自己の世界に耽溺するかのようにタクトを振るうカラヤンの姿は、今なお健在でした。健在といっても映像上の話でして、亡くなってから20年近くが経ちました。20世紀後半のクラシック音楽界に君臨し「帝王」といわれた

カラヤンの音響や映像は、これからも聴き継がれ、源氏物語のように千年後まで残るものか興味深いところです。カラヤンの演奏を聴いて、クラシック音楽の大ファンになったという天野祐吉は、カラヤンは、一部の知識人や愛好家の専有物だったクラシック音楽を大衆のものに開放し、コンサートのナマ演奏だけが芸術じゃなくて、音盤の上に複製された演奏もまた芸術であるという、芸術についての観念そのものをカラヤンは変革した。

20世紀は、映画に象徴されるような「複製芸術」の時代で、演奏家としてのカラヤンもいいけど、録音と録画によって音楽の大衆化に執念を抱きつづけたカラヤンに、たいへん興味があるといっています。けだし同感です。

  ※ヘルベルト・フォン・カラヤンHerbert von Karajanオーストリアの指揮者  

     1908年~1989年。1955年よりヴィルヘルム・フルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルハーモ

     ニー管弦楽団の音楽監督を務め、一時期それと同時にウィーン国立歌劇場の芸術監督の地位にも

     あったことなどから、「楽壇の帝王」と呼ばれました。20世紀後半のクラシック界のみならず、世界中

     で最もよく知られた巨匠(マエストロ)です。

        2008年4月 記

>「ボレロ」 ラヴェル bs2            指揮:ローレンス・フォスター  管弦楽:NHK交響楽団 テロッ プで解説が流れ面白かった。名曲探偵(ボレロの謎に挑む)という 新番組であったらしいが、曲だけしか聴けなかった。

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「特集ぴあのピア」

「特集ぴあのピア」  bshi  

誕生から300年の歴史を持つピアノの名曲の数々。

一流ピアニストの演奏と美しい映像。

演奏中に画面に流れる短文のテロップがとてもよかった。

それは、作曲家や曲にまつわるエピソードで

音楽を更に面白くさせてくれた。

モーツアルト「ピアノ協奏曲20番」

ベートーベン「ピアノ・ソナタ12番/葬送」 

 ピアノ・若林顕

ベートーベン「エロイカ変奏曲」         

ピアノ・迫昭嘉

ベートーベン「ピアノ・ソナタ23番/熱情」  

ピアノ・仲道郁代

ベートーベン/バガテル「エリーゼのために」 

ピアノ・仲道郁代

シューベルト「ピアノ・ソナタ16番」      

ピアノ・野原みどり

シューベルト「楽興の時3番」        

 ピアノ・植田克己

シューベルト「ピアノ五重奏/ます」     

ヴァイオリン・江口有香 ピアノ・神谷郁代

ヴィオラ・松実健太 チェロ・唐津健 

コントラバス・黒木岩寿

ウエーバー「舞踏への勧誘」         

 ピアノ・小倉貴久子

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「バレンボイムのベートーヴェン ピアノ・ソナタ作品集 ~第5回~」 

「バレンボイムのベートーヴェン 

ピアノ・ソナタ作品集 ~第5回~」  BS2  

ダニエル・バレンボエム・ピアノ独奏

ベートーヴェン:①ピアノ・ソナタ7

②ピアノ・ソナタ13番③ピアノ・ソナタ27

④ピアノ・ソナタ21番「ワルトシュタイン」

於:ベルリン国立歌劇場 2005

遠写が殆どなく、ひたすら、ピアノを弾く指と表情が大写し

にされ、汗ダラダラの演奏は迫力満点であった。

ダニエル・バレンボイムDaniel Barenboim

略歴:1942年ロシア系ユダヤ人の移民の子として

ブエノスアイレスに生まれる。1952年に

イスラエルに移住。1957年にピアニストとして

デビュー、1962年から指揮者としての活動を

はじめ、1975年にパリ管弦楽団の音楽監督

に就任(89年まで)、1981年以降は

バイロイト音楽祭の指揮者としてほぼ毎年参加、

1991年にシカゴ交響楽団の音楽監督、92年には

ベルリン国立歌劇場音楽総監督に就任。

世界を代表するピアニスト・指揮者である。

著書に『ダニエル・バレンボイム自伝――

音楽に生きる』(増補改訂版、音楽之友社、

2003年)がある。

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中村紘子トリオ 

中村紘子トリオ 中村紘子(p)・海野義雄(v)・堤剛(cello 

  ①ビアノ三重奏第1番・メンデルスゾーン

  ②ビアノ三重奏第1番「偉大な芸術家の思い出」 チャイコフスキー

  ③「美しい水車小屋の娘」どこへ

堤剛・チェロの熱演に聞き入りました。中村紘子女史は

太りましたね。首がどこかにいってしまった感じでしたが、

ピアノは貫禄十分でよかったですね。

チャイコフスキーコンクール審査委員をしてる中村紘子著

“国際コンクールの光と影”に、ピアノの指や脳による

技術的上達は18才までで、以降は技術的には滓で弾か

ざるを得ない、という部分が妙に頭から離れません。

こういうことを知ってしまうと高齢者のビアノ練習は

希望が持てなくて苦しいものがあります。

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カール・ライスター

カール・ライスター(クラリネット) 

※ベルリンフィル30年・首席奏者

     ①「タイスの瞑想曲」 伴奏・土居知子(P)                     

       ②「クラリネット五重奏曲」 ブラームス

クラリネット中心の演奏はなじみが薄いのですが、

最後まで惹きつける素晴らしい音色でした。

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